【英インターナショナルS】「特注馬」苦労人ハヴリン騎手で魅力アンビエンテフレンドリー

2024年08月21日 13:45

 英ダービー2着馬、アンビエンテフレンドリー(牡3、J・ファンショー)の逆転がないか。「ブリティッシュ・チャンピオンズシリーズ」の公式ニュースに掲載されたロバート・ハヴリン騎手(51)のコメントが非常に魅力的だ。

 ハヴリン騎手は「英ダービー(の映像)を残り2ハロン(約400メートル)のところでストップさせたら、おそらく、まだ手綱が動いていないのはアンビエンテフレンドリーだけだと思います。だから、距離短縮はいいでしょう。今シーズン最高のレースになりそうなので、楽しみにしています」と語り、「ヨーク競馬場のなだらかな馬場と速いペースは彼の力を発揮させると思うし、真面目な馬なので多頭数も問題ない。上手に走れる馬で、スペースができたらそこをすぐに突くことができます」とレースを展望している。

 51歳のハヴリン騎手のイメージは「苦労人」。22年のフィリーズマイルをコミッショニングで制し、49歳でG1初制覇を果たした。

 よく知られているのが、ジョン・ゴスデン厩舎で数多くの素質馬の“デビュー戦”にまたがってきたこと。凱旋門賞を連覇し、G1・11勝の名牝エネイブル、英チャンピオンS連覇のクラックスマン、長距離王ストラディバリウス、サウジCや21年の英インターナショナルS制覇のミシュリフ、ドバイターフ3連覇のロードノース、G1・6勝のインスパイラルなど…、数え切れない。

 今年のハヴリン騎手はロッキンジSのオーディエンスでG1・2勝目を挙げ、英ダービー、愛ダービーはアンビエンテフレンドリーで“クラシック制覇”にあと少しのところまで迫った。欧州を代表するG1「英インターナショナルS」の舞台で、“苦労人”ハヴリン騎手がこん身の手綱さばきを見せてくれるかもしれない。

出典:日刊スポーツ