【英インターナショナルS】「危険な人気馬」シティオブトロイの絶対視は禁物だ

2024年08月21日 14:15

 英ダービーを制し、エクリプスSを勝ったアイルランドのシティオブトロイ(牡3、A・オブライエン、父ジャスティファイ)が現地英国では断然人気だ。ブックメーカーでは「オッズオン」(単勝1倍台)の評価も…。ただ、その戦績は6戦5勝。今年初戦だった英2000ギニーはまさかの11頭立て9着に敗れている。エイダン・オブライエン厩舎の先輩オーギュストロダンと同様、“負けるときは大きく負ける馬”であることを頭に入れておきたい。

 シティオブトロイのG1・3勝は重(ソフト)、やや重(グッドトゥソフト)の馬場発表だった。敗れた英2000ギニーが良馬場(グッド)だったのも気になるところ。今回の英インターナショナルSは「やや堅めの良馬場」(グッドトゥファーム)になる可能性が高く、堅い馬場のスピード勝負になったとき、馬群に沈む可能性もあるだろう。

 例年、少ない頭数で行われるG1にもかかわらず、今年はレース史上最多の13頭立て。周囲が思うほど、ライバル陣営はシティオブトロイを強いと思っていないのかも…。絶対視は禁物だ。

出典:日刊スポーツ