パシフィッククラシックは波乱の決着、ブービー人気ミクストが金星

2024年09月01日 14:53

 現地31日、米デルマー競馬場でG1パシフィッククラシック(ダート10ハロン)が行われ、K.フレイ騎乗のブービー人気ミクストが金星を挙げた。

 8頭立ての大外枠から出たミクストは逃げ馬から差のない2番手の好位を確保。アデアマナーの直前回避で1番人気に浮上したドクターヴェンクマンは3番手、鞍上が当初予定していた木村和士騎手からアデアマナーの主戦ジョッキーであるJ.ヘルナンデス騎手に乗り替わったリインカーネイトが4番手で続き、馬群はほぼ一団となる。

 直線に入っても先頭のフルセラーノが粘って逃げ切りを図るが、それを外からミクストが猛追。ゴール寸前でとらえて半馬身差の勝利をつかんだ。

 3着はミクストと共に外から追い上げたリインカーネイト。ドクターヴェンクマンは直線で前が狭くなって内に進路変更したが伸び切れず、4着に終わった。

 D.オニール厩舎のミクストはグッドマジック産駒の4歳馬。今年3月のG1サンタアニタハンデキャップは5着で、これまでの重賞では2着が最高。前走もブラックタイプのレースで2着に敗れていたが、未勝利戦勝ち以来の白星かつ待望の重賞初勝利が強豪相手のG1初制覇となった。