【デルマーデビュタントS】すごい!木村和士騎手とテンマが秋のBCへ大きなG1制覇

2024年09月08日 14:00

 <デルマーデビュタントS>◇7日◇デルマー(米国)◇G1◇ダート1400メートル◇2歳牝◇出走7頭

 夏のデルマー開催最終週に行われた2歳牝馬のG1で木村和士騎手(25)が大きな勝利を挙げた。ボブ・バファート厩舎の2番人気テンマ(父ナイキスト)とのコンビ。同じバファート厩舎で断然の1番人気だったヌーニが4角で失速する展開となり、先に抜け出したヴォッカウィズツイストを猛追すると、長い直線の追い比べを制し、秋にブリーダーズカップ開催(11月1、2日)が行われるデルマー競馬場でG1制覇を果たした。

 デルマーデビュタントSは15年に名牝ソングバードが勝利。スターダムバウンド、ミスエーニョ、テルアケリー、シーズアタイガーなど多くの勝ち馬が日本に繁殖牝馬として輸入されていることでも知られている。

 この日の4Rに組まれたデルマーデビュタントSを勝った木村騎手は9RのG2ジョン・C・マビーS(芝1800メートル)もハングザムーン(牝4、P・ダマト、父アンクルモー)で制した。7頭立て6番人気の伏兵だったが、道中最後方から小回りの直線で内の馬群をさばいて差し切り。管理するダマト師は「ビューティフルライド」と絶賛した。4R、9Rでねじ伏せた2着馬の鞍上はいずれも米国のレジェンド、マイク・スミス騎手(殿堂入り騎手、ケンタッキーダービー2勝、BCクラシック4勝。ゼニヤッタ、ジャスティファイ、アロゲート、アゼリなど数多くの名馬の主戦)だった。

 前日6日に25歳の誕生日を迎えたばかり。カナダのナンバーワンから北米のナンバーワンジョッキーへ向け、木村和士騎手が加速している。

出典:日刊スポーツ