仏G1ムーランドロンシャン賞、トリバリストが逃げ切りG1初制覇
2024年09月09日 12:55
現地8日、仏パリロンシャン競馬場でG1ムーランドロンシャン賞(芝1600m)が行われ、M.バルザローナ騎乗の伏兵トリバリストがマイルG1連勝中のチャリンらを下してG1初制覇を果たした。
7頭立ての大外枠から出たトリバリストは果敢にハナを主張。3番人気のヘンリーロングフェローは前2頭から離れた3番手、1番人気のチャリンは4番手、2番人気のノータブルスピーチは6番手に控え、馬群は縦長の展開になる。
直線入り口で5馬身近いリードを築いたトリバリストは後続の追い出しを待ち、残り約350メートルでスパート。中段からチャリンが末脚を伸ばして迫ってきたが時すでに遅く、トリバリストが1馬身1/4差をつけて逃げ切った。
3着は勝ち馬から4馬身1/4差でヘンリーロングフェロー。勝ち馬と同じゴドルフィン勢のノータブルスピーチは見せ場なく5着に終わった。
A.ファーブル厩舎のトリバリストはファー産駒の5歳馬。これまで重賞は5勝していたがG1での実績は3歳時の仏2000ギニー3着が目立つ程度で、今回は前走の仏G3リゾランジ賞9着からの参戦だったこともあって4番人気だったが、非凡な能力をG1の大舞台で発揮した。
競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、ファーブル調教師は「素晴らしい逃げ切りだったが、それは調教師ではなくトリバリスト自身の実力だ」とコメント。「次は間違いなくフォレ賞(10月6日、仏G1、芝1400m)だ。他に選択肢はない。その後はブリーダーズカップマイル(11月2日、米G1、芝8ハロン)に行くかもしれない」と話している。