カナダのウッドバイン競馬場で現地14日に行われたウッドバインマイル（3歳以上、芝8ハロン）は、先頭から3馬身余りの6番手で内ラチ沿いを追走した6番人気のウィンフォーザマネーが、木村和士騎乗で逃げ粘るフィロディアリアンナ（3番人気）を差し切った。

　序盤から後方に控えたウィンフォーザマネーは内ラチ沿いキープからコーナーワークを利して進出し、直線入口で大きく開いたスペースから労せずスパート。フィロディアリアンナを残り1ハロンで捕らえると1馬身1/2差を開いて快勝した。

　2番人気のビッグロックがゲートで後手を踏み最後方の8番手からの追走となり、追い上げ及ばずクビ差の3着まで。1番人気のネイヴァルパワーは好位追走も伸び切れず4着に敗れた。

　ウィンフォーザマネーはM.キャシー調教師が管理するモヘイメン（父タピット）産駒の5歳セン馬。昨年8月のG1アーリントンミリオンで5着、次戦のG2オータムステークスで2着など重賞では一歩及ばず、これが5回目の挑戦で初制覇となった。

　この勝利によりウィンフォーザマネーはブリーダーズカップマイルの優先出走権を獲得。米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、キャシー師の助手はオーナーと調教師が話し合ってベストの選択をすると断りつつ、BCマイルに挑戦する可能性を示唆した。