フランス武者修行を終えた田口貫太騎手が帰国「中身の濃い時間を過ごせた」

2024年09月18日 15:35

 フランス遠征を終えたJRAの田口貫太騎手(20=大橋)が18日、栗東トレセンで調教騎乗を再開した。2カ月間での武者修行では現地馬の調教はもちろん、レースにも5鞍騎乗して2勝を挙げた。「日本人オーナーの方々にバックアップしていただいて。レースに乗せてもらえることも貴重でしたし、乗せていただいた小林(智)先生にも感謝しています」と振り返った。

 デビュー2年目。今回は志願してかなった初の海外遠征だった。

「向こうの馬は人に注意が向いていて、しつけがすごいなと思いました。騎乗のことはもちろん、生活や文化も違う中で、中身の濃い時間を過ごせたと思います。一番苦労したのは言語ですね。また、英語から勉強したいと思いました」。

 日本では丸刈り頭がトレードマークだが、現地では散髪に行かずだったという。「フランスには『ぼうず』という文化があまりないらしくて…。デビューしてからは今が一番伸びているかもしれないです。レースまでには切りにいこうかなと考えています」とも明かした。

 今週末からは遠征の経験も生かし、日本のレースで再び白星を目指していく。「(師匠の)大橋先生や厩舎の方々の理解があっての遠征だったので、感謝して、今度は結果とともに恩返ししていけたらと思います。騎乗面でもフランスで学べたことは多かったので、少しずつなじませながら頑張っていけたら。いつかは世界にも出ていける馬とも巡りあえればいいですね」と意気込みを語った。

出典:日刊スポーツ