JRA70周年表彰の武豊騎手「80周年では僕が凱旋門賞を勝ったVTRが流れるかも」

2024年09月30日 15:45

 JRA創立70周年式典が30日、都内のホテルに約330人を集めて行われ、中央競馬や馬事振興等の発展に貢献した個人、団体に感謝状が贈られた。

 吉田正義理事長から日本騎手クラブ会長として表彰された武豊騎手(55)は式典が終わった後、しみじみと語った。

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 生まれた時からこの世界にいたので、歴史をあらためて感じました。騎手として38年目を迎えますが人生の半分以上、騎手をさせてもらっている。あらためてありがたいと思います。第1回のジャパンC(1981年)は中学の時で、すごくときめいたことを覚えている。日本の馬が世界と距離があった頃から知っているから、感慨深い。日本のジョッキーはまだ凱旋門賞を勝っていないから、そろそろいいんじゃないですか(笑い)。ジョッキーも世界に通用するレベルになった。変わったなと思います。

(10月6日の凱旋門賞には松島正昭オーナーが共同所有するドイツ馬アルリファーで挑む)チャンスあると思う。すごくわくわくしている。初めて乗ったのが30年前(1994年ホワイトマズル6着)。いつかは勝ちたいと強く思っている。頑張りたい。(先週アイルランドで調教に騎乗して)強い調教じゃなかったが、すごくいい馬と思った。乗りやすい感じ。(重馬場になった場合について)調教師さん(ジョセフ・オブライエン師)は「分からない」と言っていた。天気のことを言うのは日本人だけ(笑い)。

(日本からはシンエンペラーが坂井騎手で出走)日本調教馬の悲願を阻止するかもしれないけど、応援していただければうれしい。松島オーナーにすごく応援していただいている。僕が凱旋門賞を勝つことを目標にされている。それにも応えたい。

 80周年では僕が凱旋門賞を勝っているVTRが流れるかも。(その時までジョッキーやっているか)今でも「ええ加減にせい」と言われていますからね(笑い)。

 日本の競馬人気はすごい。ファンの多さや熱。ありがたい。こんな国はない。この人気をつくってきたJRAはすごい。騎手としてはファンに応えて、いいレースをつくっていかないといけないですね。

出典:日刊スポーツ