シンガポール競馬が182年の歴史に幕…最終日には地元のファン1万人がクランジ競馬場で声援

2024年10月06日 14:55

 廃止が決まっているシンガポールのクランジ競馬場で5日、最終日の開催が行われ、1842年に始まり、182年続いたシンガポール競馬の歴史に幕が下りた。地元紙「ザ・ストレーツタイムズ」電子版によると、最終日には約1万人のファンが競馬場を訪れ、最終レースのシンガポールゴールドカップに声援を送った。クランジ競馬場の124ヘクタールの土地は27年3月までに政府に返還され、住宅などに再開発されることになっている。

 シンガポール競馬では、かつてはシンガポール航空国際C、クリスフライヤースプリントなどの国際G1競走が行われ、06年にはコスモバルク、07年にはシャドウゲイトがシンガポール航空国際Cを制して、G1馬に輝いた。高岡秀行調教師が厩舎を開業し、現地でトップトレーナーとして活躍。多くの日本馬、日本人ホースマンが時間を過ごしたシンガポール競馬がその姿を消すこととなった。

出典:日刊スポーツ