凱旋門賞9着ファンタスティックムーンはジャパンCへ レース当日のドタバタ劇も明らかに

2024年10月08日 12:25

 凱旋門賞で9着に敗れたドイツのファンタスティックムーン(牡4、S・シュタインベルク)の次走はジャパンC(G1、芝2400メートル、11月24日=東京)が候補に挙がっている。オーナーのリバティレーシング関係者が凱旋門賞のレース後、「6週間後に日本か、香港、もしくは両方を走る予定です。ブリーダーズカップ(米国)には行かないでしょう」とコメントした。7日、アットザレーシズ電子版が伝えている。

 凱旋門賞当日のドタバタ劇も明らかになった。シーザムーン産駒で昨年のドイツダービー、今年のバーデン大賞を制したドイツのトップホース。陣営は良馬場向きと見ており、重馬場が濃厚だった今年の凱旋門賞はレース当日の馬場状態次第でスクラッチ(出走取り消し)することを表明していた。6日の凱旋門賞当日は早朝に雨があり、陣営はいったんは出走回避を決断。ところが、主催者側から5万5000ユーロ(約880万円)の罰金が科せられることを知らされたため、あらためて協議し、出走することになったという。

 リバティレーシングのバウムガルテン氏は「(回避の意向を)私は報道陣に伝え、サラ(シュタインベルク師)は裁決のもとに向かいましたが、私たちは回避するために5万5000ユーロが必要なことは念頭にありませんでした。混乱させたのは私のミスでした。許してください」と回顧している。9着に敗れたレースについては「いいレースをしてくれました。2番ゲートから内をまわってくる作戦でしたが、いい内容でした。彼にとってベストの馬場ではなかったし、ベストの競馬ではなかった。奇跡を期待したけど、それは起きませんでしたね」と振り返った。

出典:日刊スポーツ