現地11日、英ニューマーケット競馬場でG1フィリーズマイル（2歳牝馬、芝8ハロン）が行われ、W.ビュイック騎乗のデザートフラワー（1番人気）がデビューから無傷の4連勝でG1初制覇を飾った。

　好スタートから3番手に控えたデザートフラワーは、2番人気のジャニュアリーと並んで好位をキープ。残り3ハロン付近からスパートして先頭に立つとジャニュアリーとの一騎打ちになるかと思われたが、あっさりとライバルを突き放して最後は5馬身半差の圧勝だった。

　C.アップルビー厩舎のデザートフラワーはナイトオブサンダー産駒。前走の英G2メイヒルステークスでもジャニュアリーを2着に従えて重賞初制覇を果たしていた。ハードスパン産駒の母プロミシングランは英国、ドバイなどで重賞5勝の活躍馬。半兄のアーブラン（父ドバウィ）は昨秋に英G3ソラリオステークスを勝っている。

　今回の圧勝を受け、大手ブックメーカー『コーラル』は来年の英1000ギニーでのオッズを5倍までカット。4倍で1番人気のレイクヴィクトリアに次ぐ2番人気とした。英競馬メディア『At The Races』によると、アップルビー調教師は「今年はこれでおしまい。来年はマイル路線から外れる理由はあまりないと思う。10ハロンまでの距離延長の可能性はある」と話している。