豪G1コーフィールドCに挑戦のワープスピードは追走一杯、デュークデセッサが完勝

2024年10月20日 13:43

 豪G1コーフィールドカップ(3歳以上、芝2400m)が現地19日にコーフィールド競馬場で日本から遠征のワープスピードを含む18頭により争われ、5番人気のデュークデセッサが序盤の先頭から向正面で2番手に控えると、残り600mから先頭を奪い返して2着の1番人気バッカルーに1.25馬身差をつけて完勝した。

 5番枠のデュークデセッサは好発から先頭で最初のコーナーに入るも、向正面の入口でデニーナレッジ(8番人気)が来ると落ち着いて2番手に控え、最終コーナーの残り600mからペースアップ。2、3馬身のリードで直線に突入し、中団後ろから馬群を捌いて追いすがるバッカルーにつけ入る隙を与えなかった。

 さらに5馬身開いた3着に好位の後ろで5、6番手追走の4番人気ランドレジェンドが入線。9番人気タイのワープスピードは発馬ひと息で最後方に置かれると、道中の足取りも重いまま流れに乗れず、先頭から16.25馬身差の13着に沈んだ。

 デュークデセッサはC.マー調教師が管理するロペデヴェガ産駒のセン馬でG1初制覇。現地では6歳表記だがアイルランド生まれのため5歳秋の馬齢に相当する。アイルランドのD.ウェルド厩舎から2022年を最後に豪州へ移籍し、昨年のコーフィールドCでは9着。今回は2022年11月のリステッド以来となる1年11カ月ぶりの白星で、同じく9月のG3パディパワーステークスから2年1カ月ぶりの重賞勝ちとなった。

 JRA公式サイトではワープスピード陣営のコメントを紹介しており、高木登調教師は「休み明けでも状態は良かったです。昨日雨が降り、粘土質の馬場になって走りづらいところがあったと思います。次は距離が3200メートルに延びますし、(次走のメルボルンカップが行われる)フレミントン競馬場の方がこの馬には向くと思うので、今日が良い叩き台になったと思ってまた頑張ります」と総括。

 また、菅原明良騎手は「難しい調整だったと思いますが、馬は良い状態でした。昨日雨が降って、この馬には不向きな力のいる馬場になり、想定外にフワフワした走りをしていました。こちらに来てからフレミントン競馬場も下見で歩きましたが、そちらの方が日本の馬場に近い印象を受けました。次は距離も延びるので、一回使われて、この馬の良いところが出ると良いと思います」と、高木師とともにメルボルンカップでの巻き返しを期している。