コックスプレートにドックランズを送り込むユースタス師、ハイペースは望むところ
2024年10月23日 12:25
コックスプレートに英国からドックランズを送り込むH.ユースタス調教師が、豪競馬メディア『racing.com』の取材に対し、6月から温めてきたプランの実現について「巨大な挑戦」と意気込みを語っている。
6月のロイヤルアスコット開催でクイーンアンステークスに挑んだドックランズはチャリンの2着に好走。そのチャリンが19日のクイーンエリザベス2世ステークスを完勝したことにより、ドックランズの評価も一段と高まった。
ユースタス師の実弟であるD.ユースタス調教師は香港に移籍したが、昨年までオーストラリアでC.マー調教師と厩舎を共同運営し、数々の大レースを制してきた。その実弟と両親はレース当日にムーニーバレー競馬場を訪れる予定となっている。
弟に対して「ライバルと呼ぶつもりはない。ライバルというものは競り合いを意味するけど、残念ながら私は弟を追い掛けているからね」「彼はクリスマスになると“帰国の荷造りをしている”と通信アプリの家族グループに写真を送ってプレッシャーをかけてくるんだけど、スーツケースの中にはメルボルンカップ(の優勝カップ)があるだけなんだ!」と冗談めかすユースタス師。「だから私は後手に回っている。でも、コックスプレートで(弟と)1勝1敗になれば、何はともあれ、それがスタートさ」と対抗心も隠さない。
期待のドックランズについて「乗り方は1つではないし、馬場も不問だよ。去年はベストパフォーマンスが2つあり、1つは速い馬場で、もう1つは柔らかい馬場だった」と万能性をアピール。プライドオブジェニが作り出すであろうハイペースに対しても「母国ではマイラーで、非常に速いテンポでレースしてきた」「誰も行こうとせず、ヨーイドンの馬齢重量戦を見たい人間なんていないさ」と、むしろ望むところでいる。
「確かに、他にも負かさなければならない馬もいるし、そこに幻想は抱いていない。とりあえず、彼女を負かすだけの実力があるかどうかを見極めるだけさ!」と、あくまで前向きだ。