昨年のブリーダーズカップ開催でキャリア初勝利を手にしたT.マーカンド騎手にとって、今年はBCマイルのポータフォーチュナが最大の期待となりそうだ。英競馬メディア『attheraces.com』などが報じている。

　昨年のBC開催ではM.アップルビー調教師のビッグイーヴスでジュベナイルターフスプリントに挑み、記念すべき初勝利を手にしたマーカンド騎手は、今年も同馬とのコンビでターフスプリントのタイトルを狙っている。

　また、同じくアップルビー厩舎のビッグモジョでジュベナイルターフスプリントの連覇に挑むほか、H.パーマー調教師のザワコキッドもジュベナイルターフに控えている。しかし、彼の切り札はBCマイルのポータフォーチュナかもしれない。

　ポータフォーチュナには昨年のBCジュベナイルフィリーズターフで2着の実績があるが、マーカンド騎手は「彼女はサンタアニタ（のコーナー）を凄く上手に回って惜敗したけど、それからというもの、全く欠点がない。乗るのが楽しみだよ」「ブリーダーズカップのようなユニークな開催に連れて行くべき馬を探し、成功を収めるのは難しいからね」と胸躍らせている。

　この先は妻でもあるH.ドイル騎手と日本でも騎乗予定があるなど、国際舞台での経験が豊富なマーカンド騎手は「旅を楽しんでいるし、いろんな所に行って、できるだけ早く適応しようとするのが好きなんだ。ほとんどの場所で大レースを勝てたのは十分すぎるほど幸運だった。前進し続けて、大レースにチェックマークを入れられるよう挑戦するだけさ」と極めて前向きだ。