ブリーダーズクラシックで初のダート戦に挑むシティオブトロイが、検疫から明けた現地29日にデルマー競馬場で初の馬場入りを行った。英競馬メディア『attheraces.com』などがA.オブライエン調教師のコメントを交えてレポートしている。

　競馬関係者の目を一身に集めるシティオブトロイは、僚馬11頭にD.オブライエン厩舎のポータフォーチュナを加えた面々とともにダートコース入り。首元に薄く汗を浮かべながら軽くキャンターで馬場を流した。

　その様子を見届けたオブライエン師は「みんながハッピーだし、私は夢が続いていることを幸せに思う」とシティオブトロイの調整が順調に進んでいることに満足気。そして、本番での戦術も包み隠さず「シティは先行するし、ライアン（ムーア騎手）も出していって、その上でどうするか決めるつもりだ」と積極策を明言した。

「我々は一つずつ確認しながら、できることをやってきた。ヨーク（英インターナショナルステークス）に行った際に彼は先行し、サウスウェル競馬場（のレースコースギャロップ）ではより積極的になった。だから、どうなるか見てみるつもりだが、あとはライアンの判断に任せるさ」と周到に準備してきたことを明かしている。