【ジャパンC】オブライエン師「武豊騎手が言うようにオーギュストロダンは…」/一問一答その3
2024年11月21日 18:22
有終の美を-。ジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)に出走する、G1・6勝馬オーギュストロダン(牡4、A・オブライエン)のお別れセレモニーが同レース終了後に行われることが21日、JRAより正式に発表された。同馬の父は日本競馬界の至宝、ディープインパクト。父が06年に制したジャパンCがラストランとなる。この日、同馬を管理するエイダン・オブライエン師(55)が共同会見に出席。ここまでの調整過程、種牡馬ディープインパクトへの思い、日本競馬へのリスペクトを語った。【取材・松田直樹】
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-レース後に引退セレモニーが行われる
大変、特別なことだと思います。心から感謝を申し上げたいです。日本の人々がオーギュストロダンを愛してくださっていて、そしてディープインパクトのことをいかに大切に考えていらっしゃるかがわかります。私達にとっても素晴らしいイベントになるかと思います。みなさんが来てくださるのを楽しみにしています。引退式が開かれることをうれしく、そして誇りに思っています。
-ディープインパクトは現役時代の主戦騎手である武豊騎手が「飛ぶような走り」と形容。オーギュストロダンの走りの特徴は
いつもジョッキーに騎乗した際にどのように感じるかを聞きますが、オーギュストロダンも「スペシャルだ」と言われます。1、2完歩、ほんの少し乗っても違いがわかるといいます。非常に走りがスムーズで駆ける、というよりは流れるような感じというような言い方です。もちろんスピードも速いですし、ダッシュも素晴らしい。武豊騎手が言うように、オーギュストロダンもまた、違う感覚を乗り手に与えているのだと思います。非常に素早く、力強く、そして流れるような走りをします。
-初来日。日本のレース、競馬場などの印象を
ジャパンCは夢です。難しいレースだということはわかっていますし、参戦することは信じられないくらい素晴らしいことだと思います。このようなことが最初はできるとは思っていませんでしたが、いろいろなことを積み上げてきて、われわれもアドバンテージを有していると思います。昨日、日本の調教施設を見せてもらいました。詳細に見せていただきましたが、施設も、働いている人々も細かいところまで気配りができていると感じました。本当に素晴らしいと思いました。これは日本の良さなのでしょうが、働いている人々は控えめで、お互いを尊重していて、自己犠牲的に協力しながら働いている。素晴らしい環境でした。世界を見渡してもなかなかない環境だと思います。ですから参戦できることの素晴らしさを感じますし、出走することは私の夢なのです。