今季は重賞2勝など欧州長距離路線で上位争いを繰り広げてきたジアヴェロット。英国から香港ヴァーズに送り込むM.ボッティ調教師が、英競馬メディア『racingpost.com』に遠征の狙いを語った。

　今年のジアヴェロットは5月にヨークシャーカップを連覇すると、7月のプリンセスオブウェールズステークスも制してG2を連勝。前走は9月のG1愛セントレジャーで欧州長距離王キプリオスの3着に好走するなど、5戦して全て5着以内と堅実に活躍を続けてきた。

　ボッティ師が香港国際競走に管理馬を出走させるのはめずらしいことだが、その狙いについて「前回のアイルランドで、オイシン（マーフィー騎手）は距離が長かったと思ったようだから、短くしてみることにしたんだ。速いペースになるだろうし、それも彼のスタイルに合うはずだからね」と明かしている。

「彼はずっと堅実に走ってきたし、9月からレースをしていないから文字通りフレッシュな状態で（香港に）行く。これで冬とはお別れさ。（来年）3月のドバイワールドカップナイトに目を向けてもいるからね」と先々のプランにも言及したボッティ師。香港で活躍中のA.アッゼニ騎手にジアヴェロットの騎乗経験があるものの、レースには手が合うマーフィー騎手のまま臨むと話している。

　なお、英大手ブックメーカー『ベット365』の香港ヴァーズにおける前売りオッズは、ウィズアウトアファイトが3倍で1番人気、ステレンボッシュが3.5倍で2番人気、ジアヴェロットとドバイオナーが6倍の3番人気で並び、プラダリアとマルキザが7倍で続いている。