​ロマンチックウォリアーが香港カップ3連覇、「日本馬は運がなかった」

2024年12月09日 12:40

 現地8日に香港シャティン競馬場で行われたG1香港カップ(芝2000m)で、圧倒的な1番人気に推された地元最強馬ロマンチックウォリアーが前人未到の3連覇を達成した。

 ロマンチックウォリアーは最内枠から無理なく好位の4番手につけ、日本勢はタスティエーラが2番手で先行し、リバティアイランドは後方4番手に待機。馬群が詰まった直線入り口でタスティエーラが逃げるウイングスパンに並びかけ、残り300メートル手前で先頭に立つ。

 しかし残り200メートル付近でロマンチックウォリアーがこれを楽にかわすと、直線で大外から追い上げてきたリバティアイランドも寄せ付けず。ゴール手前ではJ.マクドナルド騎手が後ろを振り返ってガッツポーズしながら勝利を収めた。

 1馬身半差の2着にリバティアイランド、さらに1馬身1/4差の3着にタスティエーラが続いた。

 C.シャム厩舎のロマンチックウォリアーは、昨年10月の豪G1コックスプレートや今年6月のG1安田記念などを含めて世界各国のG1を通算9勝。香港ジョッキークラブ公式サイトによると、マクドナルド騎手は「信じられない。この馬をとても誇りに思う」「日本馬が挑戦してきたが、運がなかったね。他の馬のことは忘れてくれ。彼が最高なんだ」と喜びをあらわにした。

 新たな歴史を作ったロマンチックウォリアーの次の目標は、来年2月のG1サウジカップ(ダート1800m)。シャム調教師は「彼は最高だが、ドバイとサウジアラビアに行くにはさらに大きな挑戦をしなければならない。私はドバイには25年間も行ってないからだ」と語り、「ダートは試行中だが、パシファイアーを付けてオールウェザーを走ってみたらかなりよかった」と次の目標に目を向けていた。