香港ヴァーズは英国の伏兵ジアヴェロット快勝、ボッティ師は「マーフィー騎手の功績」
2024年12月09日 10:30
現地8日に香港シャティン競馬場で行われたG1香港ヴァーズ(芝2400m)はO.マーフィー騎乗の伏兵ジアヴェロットが快勝し、ドバイオナーとの英国馬ワンツーを決めた。
レースは日本馬のプラダリアが逃げ、ジアヴェロットは中段から。もう1頭の日本馬ステレンボッシュは最後方で機を伺っていたが、第4コーナーで一気に外からまくっていく。
直線に入ると馬場の中央から伸びたステレンボッシュが先頭に。しかし馬群を縫って内から迫ったジアヴェロットが残り200メートル過ぎで並ぶ間もなく差し切り、最後は2馬身半差の快勝を決めた。
2着は内から追いすがった英国馬ドバイオナーで、ステレンボッシュはさらに1馬身差の3着。プラダリアは直線で沈み、11着に終わった。
M.ボッティ厩舎の5歳馬ジアヴェロットは、これが待望のG1初制覇。これまでは長距離路線を主戦場として2022年のG1英セントレジャー3着、今年5月の英G2ヨークシャーカップ2連覇などがあったが、7月には12ハロンの英G2プリンセスオブウェールズステークスを勝利。9月のG1愛セントレジャー3着を挟んでの香港遠征で下馬評を覆してみせた。
英競馬メディア『At The Races』によると、ボッティ調教師は「オイシン(マーフィー騎手)の功績だ。愛セントレジャーの直後に彼はこのレースについて語り、ここに来るべきだと強く主張した。私たちはそのアドバイスに従ってうまくいったんだ」とコメント。「夏に勝ったニューマーケットよりもシャープなコースで1.5マイルをこなせれば、チャンスがあると分かっていた」とマーフィー騎手に感謝していた。