ホワイトアバリオが完全復活、米G1ペガサスWCで直線独走の圧勝劇
2025年01月26日 15:15
米G1ペガサスワールドカップ(4歳以上、ダート9ハロン)が現地25日にガルフストリームパーク競馬場で行われ、2番人気のホワイトアバリオが先頭から3馬身圏内の4、5番手を追走すると、手応え良く進入した直線で6馬身1/4差を開く圧勝劇を演じた。
ホワイトアバリオは好発を決めるも先行争いに加わらず、先行勢を見るように馬群の外を追走。向正面の中間から徐々に位置を上げると、逃げるサウジクラウン(3番人気)を最終コーナーで捕らえ、直線早々に抜け出して最後は流すようにゴールした。
1番人気のロックドは煽り気味にゲートを出て8番手からの追走となり、直前から追い上げる5番人気スキッピーロングストッキングとの争いをクビ差で制し2着。サウジクラウンは5着に終わり、昨年のケンタッキーダービー馬ミスティックダンは3番手追走も9着に沈んだ。
S.ジョセフJr.調教師が管理するホワイトアバリオはタピット系レースデー産駒の6歳牡馬で、今回は2023年のブリーダーズカップクラシック以来となる4度目のG1制覇(重賞5勝目)。昨年は初戦のサウジカップで10着に大敗するなど条件戦での1勝に終わったが、2年前に8着のペガサスWCで雪辱を果たすとともに復活を遂げた。
米競馬メディア『drf.com』は、自身の出走停止処分により一度は転厩となったホワイトアバリオを再び預けてくれたオーナーたちに向け、「オーナーたちは私をサポートし続けてくれ、あの馬を取り戻したことは私にとってとても大きな意味があった。彼らは私を信じ、示してくれた。感謝してもし切れない」と、涙で声を震わせるジョセフJr.師のコメントを紹介している。