良血ジョンハンコックが重賞勝ち馬ら撃破、デビュー2連勝でKYダービー戦線に浮上

2025年02月12日 11:10

 現地8日、米タンパベイダウンズ競馬場でサムエフデービスステークス(3歳、ダート8.5ハロン)が行われ、F.プラ騎乗の1番人気ジョンハンコックがスタート直後から併せにきた2番人気オーウェンオールマイティとの一騎打ちを1/2馬身差で制した。

 3番枠のジョンハンコックは好発から先頭をうかがうも、6番枠のオーウェンオールマイティも譲らず道中は終始併せ馬の格好。そのまま迎えた直線では外のオーウェンオールマイティが優勢の場面もあったが、最後はジョンハンコックが差し返すようにして競り勝った。さらに2馬身1/4差の3着争いを3番人気のポスターが制している。

 ジョンハンコックはB.コックス調教師が管理するコンスティテューション(父タピット)産駒で、半姉に2020年のG1アッシュランドステークスを制したスピーチを持つ良血。18日にタンパベイダウンズのダート6ハロンでデビュー勝ちし、これで2連勝とした。

 ケンタッキーダービー指定ポイントレースのサムエフデービスSは昨年までのG3から今年はリステッドに降格。優勝馬は2009年のマスケットマンを最後に三冠戦での入着もないが、ジョンハンコックと同じウィンスターファーム生産のブルーグラスキャット(2006年)は、このレースを勝ってKYダービーでも2着に好走している。

 プラ騎手は3着のポスターに騎乗して前走のG3レムゼンステークスを制していたが、今回はジョンハンコックを選択して勝利に導いた。米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、コックス師は「勝利経験馬と初対戦、2度目の実戦、距離延長と彼に求めるものが多かった。彼はプレッシャーを受けながら距離もよくもった」と、KYダービー戦線に向けて大きな手応えを感じた様子のコメントを残している。