【ネオムターフC】シンエンペラーが海外重賞を初制覇、鮮やかに逃げ切り
2025年02月24日 12:20
現地22日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でG2ネオムターフカップ(芝2100m)が行われ、日本から遠征したシンエンペラーが見事な逃げ切り勝ちを見せた。
レースはシンエンペラーがハナを奪い、差のない2番手にトラストユアインスティンクト、3番手に日本馬のキラーアビリティと続き、武豊騎乗のアルリファーは中段の5番手に控える。
ほぼ一団のまま終盤に入るとキラーアビリティは早々に脱落して後退。一方でシンエンペラーは軽快に逃げ続けて最後の直線へ。残り200メートル付近では完全に抜け出してセーフティーリードを築き、最後は最内から追い上げてきたカリフに1馬身3/4差で勝利を収めた。
さらに半馬身差の3着にアルリファー。キラーアビリティは最下位の10着に終わった。
シユーニ産駒の4歳馬シンエンペラーは凱旋門賞馬ソットサスの全弟という良血馬。2歳時にホープフルステークス2着、3歳だった昨年も東京優駿3着、アイリッシュチャンピオンステークス3着、ジャパンカップ2着など国内外のG1で好走し、今回は海外重賞初制覇となった。
騎乗した坂井瑠星騎手は「馬場傾向やメンバー的にも逃げたら勝てると思っていましたし、自信を持って乗りました。とにかくスムーズに走って、力を出せれば勝てるなと思っていました。外から来た馬も気になりませんでした」とコメント。
矢作芳人調教師は「このメンバーでは、力は上だと思っていました。不利を受けないという意味でもスタートさえ出てくれれば、逃げという戦法も考えていました。残り200メートルの時点で差されることはないなと思いました」とレースを振り返った。