G1ニュージーランドサラブレッドブリーダーズステークス（3歳以上牝馬、芝1600m）が現地8日にエラズリー競馬場で行われ、7番人気のプロバンスが中団追走から直線で馬場の中央付近を伸びると、馬群の中から追い上げる6番人気ジャーフィとの接戦を際どく制した（0.1馬身差）。

　好発のプロバンスは序盤の5番手からじっくり構えて中団に控え、単勝1.3倍の圧倒的支持を集めるレガルトと並走。先に動いたレガルトからひと呼吸置いて直線に入ると、横に広がる先行勢を外からかわし、後方から馬群の中を突いて迫るジャーフィを振り切った。レガルトはさらに0.5馬身差の3着に敗れている。

　プロバンスはS.マーシュ調教師が管理するサヴァビール産駒の5歳馬。1月11日のG1ソーンドンマイルでは5番人気で重賞初制覇を飾り、前走のリステッドは後方で包まれたままレガルトの10着に敗れていた。今回で重賞2勝目としている。