ドバイのメイダン競馬場で現地5日に行われたG1ドバイターフ(芝1800m）は、日本のソウルラッシュ（4番人気）が圧倒的人気のロマンチックウォリアーをマークして運ぶと、直線ではC.デムーロ騎手のアクションに応えて力強く伸び、ゴールで首の上げ下げとなる接戦を際どく制した（0.01馬身差）。

　5番人気のメイショウタバルが逃げてロマンチックウォリアーは差なく2番手、その両脇を6番人気ゴーストライターと3番人気ブレイディヴェーグが固め、ソウルラッシュはロマンチックウォリアーの背後にピタリとつけて5番手をキープした。

　そのまま一団の馬群で迎えた直線では包まれて進路の確保が難しくなったが、外のブレイディヴェーグが後れはじめて開いたスペースからスパート。残り100mで1馬身ほどあったロマンチックウォリアーとの差を一完歩ずつ詰め、最後に鼻先を突き出した所がゴールだった。

　9番人気のマルジュームが最後方から馬群に突っ込んでさらに1.27馬身差の3着に続き、2番人気のリバティアイランドは中団から伸び切れず8着に完敗。メイショウタバルは勝ち馬から2.76馬身差の5着に粘り込み、ブレイディヴェーグは7着に終わった。

　ソウルラッシュは昨年のマイルチャンピオンシップに続くG1制覇で重賞は通算5勝目。安田記念ではロマンチックウォリアーの3着に敗れており、見事に雪辱して日本調教馬の前に立ちはだかってきた壁を乗り越えた。また、管理する池江泰寿調教師は海外G1初勝利としている。

（人気は日本発売分）