【ドバイシーマC】ダノンデサイル、海外初陣飾った!安田翔師「プランにはある」BCも意欲

2025年04月07日 18:40

<ドバイシーマクラシック>◇5日=メイダン◇G1◇芝2410メートル◇4歳上(南半球産3歳上)◇出走9頭◇1着賞金348万ドル(約5億2200万円)

 昨年の日本ダービー馬ダノンデサイル(牡4、安田翔)が初の海外遠征でG1・2勝目を挙げた。

 レースは逃げるシンエンペラーに、連覇を狙う地元のレベルスロマンスが向正面でハナを奪取。前が入れ替わる展開もダノンデサイルは中団の内でリズムを崩さない。直線は外から力強く伸び残り200メートルで先頭へ。迫るカランダガンを1馬身ほど振り切った。鞍上の戸崎騎手は馬上インタビューで「ベリーベリーグッドホース!」と絶叫。「プレッシャーがあったので、力を証明できてよかったです」と笑った。

 狙いがはまった。レース前の馬房、装鞍所で牝馬に反応。課題の若さを見せ集中力を欠いたが、安田翔師は「パドックで前の馬と離してさみしがらせて、イレ込ませて集中力を出すようにしたら、馬場に出た時はジョッキーも集中していたとのことでした」と策を講じた。左回りへの適性の高さを見込み遠征を決断。思惑どおりに結果を出した。

 登録時の第1希望はドバイワールドC。戦前の公式会見でも米国メディアから「BCには来ないのか?」と問われ、師は「この馬のダートの走りを見てみたいというのはある。左回りの選択肢としてプランにはある」と初ダートへ意欲を示していた。ドバイをきっかけに、飛躍への道は無限に広がった。

出典:日刊スポーツ