「彼は生涯最高の馬」ロマンチックウォリアーでドバイターフ敗戦のマクドナルド騎手が心境を激白
2025年04月12日 09:45
オーストラリアの競馬メディア「レースネット」が11日、ジェームズ・マクドナルド騎手(33)のインタビュー記事を掲載した。同騎手は12日にランドウィック競馬場で行われるチャンピオンシップス開催の騎乗馬への意気込みを語った後、5日のドバイターフで2着に敗れたロマンチックウォリアー(セン7、C・シャム)について、自身の心境を激白している。
レイ・トーマス記者の記事は、月曜の朝にドバイからオーストラリア(シドニー)へ戻ったマクドナルド騎手が空港からワーウィックファーム競馬場へ直行し、バリアトライアル(実戦形式の調教)に騎乗したことを紹介。「しかし、『ジェイ・マック』と呼ばれるこのジョッキーは、先週土曜のドバイターフでロマンチックウォリアーが日本のソウルラッシュにゴール寸前で差されたことで、まだ傷ついています」と描写している。
マクドナルド騎手は「ロマンチックウォリアーは本当に素晴らしい馬です。彼はいつものように栄光に包まれていて、結果はどちらに転んでもおかしくありませんでした。もちろん、彼は長いキャンペーン(シーズン)の終盤で、世界に遠征した影響を感じています。(遠征は)簡単なことではなく、彼は驚異的なレースを続けてきました。この馬の関係者は賭けに出たんです。『ロマンチック』とともに。芝からダートへ、そして、ふたたび芝という、彼が成し遂げたことは前代未聞です。サウジアラビアで好走した馬はみなドバイで敗れてしまいましたが、『ロマンチック』がこれほど素晴らしいレースをしたことは彼のタフさを物語っています」と相棒をたたえた。
また、ジョッキーの先輩であり、歴史的名牝ウィンクス(コックスプレート4連覇、G1・25勝含む33連勝を達成)の主戦騎手だったヒュー・ボウマン騎手との会話を通じて、あらためて、ロマンチックウォリアーの存在について理解を深めたことを明かしている。「ヒューイ(ボウマン騎手の愛称)とウィンクスのときのことを話していたんですが、まさに僕はロマンチックウォリアーで同じことを経験しているんです。この馬には畏敬の念を抱いていて、乗っている瞬間を大切にしています。彼のような馬に再び出会うことはないと思うんです。ロマンチックウォリアーは生涯最高の馬です。私にとってのウィンクスです」とマクドナルド騎手は思いを語っている。