矢作師がドバイWCでフォーエバーヤングに起こった事実を明かす「悔しさは晴れませんが…」

2025年04月25日 13:29

 矢作芳人師(64)が24日、厩舎の公式Xで先日5日のドバイワールドC当日の出来事に関して、UAEの競馬統括団体であるエミレーツレーシングオーソリティ(ERA)に送った質問および要望書を公開した。

 3着に敗れた管理馬フォーエバーヤング(牡4)に対して、レース前の尿検査を行ったことへのERAの見解などを求めたもの。

 矢作師はこれまで詳細を語ってこなかったが、要望書を公開する形で、フォーエバーが採尿を行うために約40分もの間、暗室に閉じ込められたことを明かした。ERAの指示に矛盾があり、厩舎スタッフが混乱。最終的に尿検査は行えず、馬がイレ込んだ一連の経緯を細かく説明。「装鞍所を出るころには当馬は相当な負荷、体力の消耗が見られました」とした。また、要望書を提出した理由についても、大きな負担がフォーエバーにかかったこと、馬券を売っている日本のファン、メディアに対しての説明責任の2つを挙げ、ERAに主催者としての見解と謝罪、再発防止のために建設的な意見交換を求めた。

 Xではさらに、7日に届いたという回答書も公開。それを受ける形で「フォーエバーヤングとスタッフが受けた行為に対する悔しさは晴れませんが、ERAが来年以降の再発防止に向けて建設的な回答をしてくれた事に敬意を表します。今後とも、フォーエバーヤングへのご声援を宜しくお願いいたします。」と、長い投稿を締めくくった。

 同馬は断然人気に支持されていたドバイWCで3着に敗戦。矢作師がレース直後のインタビューで「残念以外の何ものでもない。アウェーの洗礼を受けたが、それは言い訳にはできない」と振り返り、さまざまな臆測を生んでいた。

出典:日刊スポーツ