三冠牝馬リバティアイランドが安楽死、香港G1で競走中止

2025年04月28日 13:30

 2023年に日本で牝馬三冠制覇を達成したリバティアイランドが、現地27日に出走した香港G1クイーンエリザベス2世カップで脚を故障。予後不良で安楽死の処置が施された。

 リバティアイランドはシャティン競馬場の最終直線で急失速して競走中止。サンデーサラブレッドクラブのホームーページによると、左前脚の種子骨靭帯の内側と外側の断裂と球節部の亜脱臼を起こしており、予後不良で安楽死の処置が取られた。

 香港ジョッキークラブのW.エンゲルブレヒト=ブレスゲスCEOは「私自身も馬主として、このような事故でクラシック三冠馬を失うのは非常に悲しい。日本の友人たちとも話したが、この状況を乗り越えるには時間がかかるだろう」と哀悼の意を示した。

 リバティアイランドはドゥラメンテ産駒の5歳馬。2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズでG1初制覇を飾り、3歳時は桜花賞、優駿牝馬、秋華賞の牝馬三冠を制覇。4歳以降は勝ち星がなかったが、昨年はドバイシーマクラシック3着、香港カップ2着と海外G1で善戦していた。通算成績は125勝。