香港短距離三冠を達成のカーインライジング、次の目標はジ・エベレスト
2025年04月29日 10:35
現地27日の香港G1チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m)は、香港が世界に誇る短距離王カーインライジングが日本馬サトノレーヴ以下に完勝を収めた。
カーインライジングは5番手追走から直線で馬場の中央に持ち出してスパート。内の先行勢をあっさりかわして先頭に立つと、あっという間にセーフティーリードを確保。余裕綽々で2馬身1/4差の勝利を収めた。
2着争いはサトノレーヴがヘリオスエクスプレスに1/4馬身差の先着。ルガルは5着、エイシンフェンサーは12着、ダノンマッキンリーは最下位の13着に終わった。
鞍上のZ.パートン騎手は「これ以上何を言うべきなんだ?彼はここに来るたびに特別な走りを見せてくれる。今日もまたそれをやってくれた。しかも手前を替える必要すらなかった」とコメント。
カーインライジングはこれでセンテナリースプリントカップ、クイーンズシルバージュビリーカップ、チェアマンズスプリントプライズの香港スピードシリーズを完全制覇。サイレントウィットネスやラッキースワイネスらに続く史上5頭目の偉業達成で500万香港ドル(約9200万円)のボーナスを獲得した。
D.ヘイズ調教師は「三冠達成は素晴らしいし、彼はまだ4歳なので今後も大いに期待できる」と称賛。今後は休養に入り、芝レースとしては世界最高額となる賞金総額2000万豪ドル(約18億円)を誇る10月の豪G1ジ・エベレスト(芝1200m)を目指すという。