【ケンタッキーダービー】日本馬の評価が難しい理由は?「重賞格付けがない」米国メディアが紹介

2025年04月30日 14:40

 ケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、5月3日=チャーチルダウンズ競馬場)へ向け、アドマイヤデイトナ(牡、加藤征)、ルクソールカフェ(牡、堀)の日本馬2頭が現地時間29日、チャーチルダウンズ競馬場のダートコースで最終追い切りを終えた。

 昨年はフォーエバーヤングが3着、テーオーパスワードが5着に好走。今年の日本調教馬2頭は同様にUAEダービー、伏竜Sを勝っている2頭のため、現地の注目度も高い。

 現地メディア「ブラッドホース」電子版は2頭の追い切りを伝える記事の最後に、チャーチルダウンズ競馬場のアジア担当を務めるケイト・ハンター氏のコメントを紹介。今年の日本馬2頭は「やや過小評価されている」とし、ハンター氏は「日本には米国(フロリダダービーやサンタアニタダービーなど)のように前哨戦で名声を獲得できるようなダートのグレードレース(重賞競走)がありません。G2のUAEダービー以外では日本馬がブラックタイプ(カタログに太字で記載される)を得られる重賞競走はありません。そのため、米国では日本馬の実力について、既成概念にとらわれずに考えることが難しいのです。しかし、日本のダート競走で、ヒヤシンスSや伏竜Sとレースが質の高いG1馬を輩出してきた実績を見れば、日本には多くの才能があることがわかります。ただ、グレード(重賞の格付け)がないだけです」と紹介している。

出典:日刊スポーツ