【ケンタッキーダービー】「先週はワーストタイムと言われ…」夕食会で加藤征師は仕上がりに自信

2025年04月30日 15:30

 ケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、5月3日=チャーチルダウンズ)を前に現地時間29日夜、「トレーナーズディナー(夕食会)」が行われた。UAEダービー馬アドマイヤデイトナ(牡)を管理する加藤征弘調教師(59)は壇上でインタビューに応え、意気込みを語った。

「ケンタッキーダービーはどのような存在か?」と問われると、「もう、雲の上ですね」と、まずは敬意を払った。日本国内のヒヤシンスSは中団から差す競馬だったのに対し、UAEダービーで逃げ切った点を問われると、「脚質はそれほど関係なく力を出せます。ドバイはコーナーも近く、スタートも良かったので逃げる形になりましたが、馬の成長もありますから」と答えた。

 5ハロンから時計を出したこの日の追い切りについては「先週の追い切りがすごく軽くて『ワーストタイム』(同日の4ハロン計測で33頭中33番目のタイム)と言われたので、今日は少し速めにやってみましたけど…」と笑いを誘い、「これでいいポジションで競馬ができると思います」と仕上がりに自信を見せた。

 日本馬が世界で活躍している理由については「いい血統を輸入して、日本の生産馬の質が上がっていますから」と見解を語り、インタビューを終えると、通訳を務めた橋田宜長技術調教師とともに大きな拍手を受けた。

出典:日刊スポーツ