ケンタッキーダービー枠順データ、幸運枠と鬼門枠は?

2025年05月01日 12:45

 現地53日に行われる米G1ケンタッキーダービーの枠順が確定。米競馬メディア『bloodhorse.com』は過去の成績を基に枠順にまつわる様々なデータを伝えている。

 理論上は最も走行距離の短くなる最内の1番枠が有利となるはずだが、全20頭による最初のコーナーまでのポジション争いの激化や混戦傾向もあり、近年は外枠からの勝利が増えている。2000年以前はスタートゲートを使用し始めた70レースで13番枠より外の勝ち馬は10頭だったが、以降の優勝馬は約半数の12頭が13番枠より外からの出走だった。

 逆に1番枠からKYダービーを制した馬は1986年のフェルディナンドが最後。それどころか1987年以降の1番から3番枠の勝利馬はわずか3頭(全て3番枠)で、昨年に26年ぶりに3番枠から勝利したミスティックダンを含めても内の3枠の勝率は2.6%に過ぎない。今年の1番枠に収まった2歳王者シチズンブルにとっては嫌なデータだ。

 10.5%という勝率の高さで目を引くのは5番枠。近年のカリフォルニアクローム(2014年)やオールウェイズドリーミング(2017年)など史上最多となる10頭の優勝馬を輩出している。10番枠も勝率は10.2%、複勝率(3着以内)は驚異の29.5%に達しており、昨年は日本馬フォーエバーヤングが3着と好走した。今年は5番枠をアメリカンプロミス、10番枠をグランデと伏兵たちが引き当てている。

 唯一の勝利馬ゼロ、2005年を最後に5着にすら入れていないのが17番枠。今年は人気の一角であるサンドマンがこの鬼門を引いてしまった。

 日本馬に目を向けると、ルクソールカフェが収まった7番枠は勝率8.5%、複勝率21.3%とまずまず。近年では2位入線からの繰り上がりながらも優勝馬となったマンダルーン(2021年)が出ている。アドマイヤデイトナの6番枠は勝率2.1%、複勝率13.7%と苦戦気味で、優勝馬は1993年のシーヒーローを最後に出ていない。