3冠消滅…ケンタッキーダービー馬ソヴリンティはプリークネスSに向かわず最終戦ベルモントSへ

2025年05月07日 18:05

 ケンタッキーダービー馬ソヴリンティ(牡3、W・モット)は米3冠競走2冠目のプリークネスS(G1、ダート1900メートル、17日=ピムリコ)をスキップし、3冠最終戦のベルモントS(G1、ダート2000メートル、6月7日=サラトガ)に向かうことが決まった。6日、プリークネスSの舞台となるピムリコ競馬場が、モット師から出走しないという連絡を受けたことを発表している。

 モット師は19年にカントリーハウスでケンタッキーダービーを初制覇(1位入線マキシマムセキュリティの失格による繰り上がり)しているが、カントリーハウスはケンタッキーダービー後に体調を崩し、一度も出走しないまま現役を引退。ソヴリンティのケンタッキーダービー一夜明け取材では、米3冠競走の権威を認める一方で、「固執しない」という態度を示していた。3冠制覇の可能性は消滅したが、馬の体調を最優先する師の信念を貫いたことになる。

 「デイリーレーシングフォーム」電子版によると、モット師は「馬に時間を与えて、ベルモントSに挑戦したいと思います。3冠制覇は素晴らしいことであり、大きな挑戦で、それを達成した馬はどの馬も素晴らしいです。それ以上はありません」と語っている。また、ゴドルフィンの所有馬であり、3歳シーズンでキャリアを終えるのではなく、4歳になった来年のドバイワールドカップ参戦も視野に入っているようだ。

出典:日刊スポーツ