英ダービートライアルS、日本人にも縁の母を持つパペットマスターが勝利
2025年05月11日 10:48
リステッドの英ダービートライアルステークス(3歳牡・セン馬、芝11.5ハロン)がリングフィールド競馬場で現地10日に行われ、A.オブライエン厩舎の1番人気パペットマスターが僚馬で2番人気ステイトゥルーとの叩き合いを短アタマ差で制した。
6頭が2頭並走の3列隊形で進んだレースは、ステイトゥルーが逃げ馬の外、パペットマスターが逃げ馬の背後につけ、直線に入るとパペットマスターが最内から進出。直線半ばからステイトゥルーとの叩き合いとなり、頭ひとつほど出たパペットマスターが最後まで譲らずねじ伏せた。
パペットマスターはキャメロット産駒の牡馬で、母リアルトラは現役時代に日本人の窪田康志氏の所有でG3を3勝し、引退戦のG1フォレ賞で川田将雅騎手が手綱を取ったこともある。パペットマスターは昨年8月に2戦目で勝ち上がり、3戦目のG2ロイヤルロッジステークス、明け3歳初戦のG3バリーサックスステークスはともに4着に終わったが、初の10ハロン超に臨んだ今回で2勝目(通算5戦)を手にした。
クールモアのP.スミス氏は英競馬メディア『attheraces.com』などに対し「(バリーサックスSを勝った)ドラクロワが強そうだし、彼に続いた2頭(ランボーンとパペットマスター)もいい。ザライオンインウィンターはダンテ(ステークス)に向けて先日追い切った」「フランスとヨークで使う予定の馬がいるし、エプソムだけでなく愛ダービーや(ロイヤル)アスコットのこともあるから様子を見る」と今後については態度を保留している。
なお、大手ブックメーカーの『ベットフェア』と『パディパワー』は50倍台、同じく『コーラル』は66倍台からそれぞれ26倍へ、英ダービーにおけるパペットマスターの前売りオッズをカットしている。