ベルモントS前哨戦の米G3ピーターパンS、ヒルロードが差し切り勝ち
2025年05月12日 11:40
現地10日、クラシック最終戦のG1ベルモントステークスへのステップレースにあたるG3ピーターパンステークス(3歳、ダート9ハロン)が米アケダクト競馬場で行われ、F.プラ騎乗のヒルロードが見事な差し切り勝ちを収めた。
縦長の展開となったレースは1番人気のキャプテンクックが逃げ、ヒルロードは後方3番手に待機。第3コーナーからポジションを上げていったヒルロードは3番手で直線に入ると、前で馬体を併せて叩き合っていたキャプテンクックとマカフィーをまとめて差し切った。3/4馬身差の2着はマカフィーで、キャプテンクックはさらに半馬身差の3着までだった。
C.ブラウン厩舎のヒルロードはクオリティロード産駒。2歳時はアイルランドのA.マレー厩舎の管理馬として米G1ブリーダーズカップジュベナイル3着などの成績を残し、米国へ移籍した今年は3月のG3タンパベイダービー3着からG2ウッドメモリアルステークスを感冒で回避というアクシデントを挟み、ここでの重賞初制覇となった。
米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ブラウン調教師は「オーナーに感謝したい。彼ならプリークネスステークスに出したいというのは簡単だっただろう」「彼は馬のことをばかリ考えており、調教師の言うことに耳を傾けてくれる。ベルモントSまでのプランを私に任せてくれて、いっさい私の考えを否定しなかった」と語った。
ピーターパンSはかつて日本産馬のサンデーブレイクや日本調教馬のカジノドライヴが勝ったことで知られ、近年では変則開催だった2020年の勝ち馬カントリーグラマーが後にG1ドバイワールドカップなどを制したほか、23年の勝ち馬アルカンジェロはベルモントSも連勝している。