現地14日、英ヨーク競馬場でG2デュークオブヨークステークス（芝6ハロン）が行われ、R.ムーア騎乗の1番人気イニシェリンが接戦を制した。

　1番枠から出たイニシェリンは直線コースでラチ沿いの3番手につけ、残り1ハロン付近で逃げていたナイトレイダーをとらえて先頭へ。そこへ伏兵フローラオブバミューダが迫ったが、クビ差で追撃をしのぎ切った。

　K.ライアン厩舎のイニシェリンはシャマーダル産駒の4歳馬。昨年のロイヤルアスコット開催でG1コモンウェルスカップを制し、今回は昨年9月の英G1スプリントカップ（13着）以来の休み明けだった。

　この勝利により、大手ブックメーカー『パディパワー』と『ベットフェア』はロイヤルアスコットでのG1クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスでのオッズを9倍に設定。英競馬メディア『At The Races』によると、ライアン師は呼吸器の問題のため1カ月休んでいたことを明かしたうえで「ありがたいことに、彼は私たちの要求をすべて満たしてくれた。今後はアスコットへ直行する」と語った。