フィールドオブゴールドが愛2000ギニーを完勝、将来的には10ハロン路線も
2025年05月25日 10:56
G1愛2000ギニー(3歳、セン馬不可、芝8ハロン)が現地24日にカラ競馬場で行われ、圧倒的1番人気に推されたフィールドオブゴールドが後方からレースを進めると、残り1ハロン標識を前に抜け出して同じジャドモント所有の2番人気コスミックイヤーに3馬身3/4差をつけて圧勝した。
レースは3頭出しで臨んだジャドモントのウィンドロード(6番人気)が先頭でペースを作り、直後を4番人気のホタズヘルが追走。大外枠のフィールドオブゴールドは後方2、3番手付近で内のコスミックイヤーと並走するように中間点を通過した。
残り3ハロンからピッチが上がりはじめると、それに応じてフィールドオブゴールドも徐々に進出。抜群の手応えで先頭を射程圏に入れ、最後の1ハロンを待たずに突き抜けた。コスミックイヤーはフィールドオブゴールドの後ろに回り込むようにして2着に続き、さらに3/4馬身差の3着にはホタズヘルが粘り込んだ。
J&T.ゴスデン調教師が管理するキングマン産駒のフィールドオブゴールドは、4月の英G3クレイヴンステークスに続く3度目の重賞勝ちでG1初制覇。2着に敗れた英2000ギニーの雪辱に成功した。
かつて管理したキングマンと同様、英2000ギニーでの2着から巻き返しに成功したフィールドオブゴールドについてJ.ゴスデン師は「彼は父親に匹敵するし、今や父親と同じくらいの馬になったと思う」「アイリッシュギニーのトラックは非常に公平で、彼がクラシックウィナーであることを証明するために来たかった。だから、ここに来ることは重要だったんだ」と英競馬メディア『racingtv.com』らに喜びのコメント。
「正直なところ、彼が外側で前に馬を置かずに行きすぎるのではと心配していたが、コリンには、もし(序盤の)下りでリラックスできれば、(直線に入って)戻ってくるときもリラックスできるはずだと伝えていた。彼はまさにその通りに乗ってくれたよ」と乗り替わりのC.キーン騎手の騎乗ぶりを絶賛している。
この勝利を受け、ロイヤルアスコット開催のG1セントジェームズパレスステークスにおけるフィールドオブゴールドの前売りオッズは2.25倍の1番人気まで上昇。ゴスデン師は「オーナーたちがアスコットに行きたいと言ってくれたらいいね」と胸中を明かすとともに「サウード殿下は1マイル1/4(2000m)にも前向きだから、もう少し待ってみよう」と将来的には距離延長も視野にあることを示唆している。