ヘリオスエクスプレス、香港G3シャティンヴァーズで待望の重賞初制覇

2025年06月01日 09:04

 香港G3シャティンヴァーズ(芝1200m)が現地5月31日にシャティン競馬場で行われ、1番人気のヘリオスエクスプレスが最後方の11番手で直線に進入すると、中団から先に抜け出したインビンシブルセージ(7番人気タイ)をゴール前で際どく差し切った(短アタマ差)。

 大外枠のヘリオスエクスプレスはゲートを出るとすぐに最後方に控え、直前に5番人気ラッキースワイネスを見ながら追走。直線では大きく広がる馬群の一番外から末脚を伸ばし、中団馬群の中から抜け出したインビンシブルセージをねじ伏せるように差し切った。

 ヘリオスエクスプレスから1馬身3/4差の3着には2番人気のパッチオブシータが続き、ラッキースワイネスはさらに1馬身1/4差の4着までだった。

 J.サイズ調教師が管理するトロナド産駒のヘリオスエクスプレスは、昨シーズンの香港4歳三冠シリーズで二冠を制すも、スプリント路線に転じた5歳の今シーズンは最強馬カーインライジングの前に2着5回、3着2回と惜敗続き。天敵不在の今季8戦目にして手にした久々の勝利がうれしい初タイトルとなった。

 サイズ師は香港ジョッキークラブ(HKJC)に対し「彼はまさしく勝利に値する。今シーズンの彼は格のあるレースに勝つために一生懸命やってきたし、ついに成し遂げた」とヘリオスエクスプレスに労いの言葉。トップハンデ(135ポンド=約61kg)のラッキースワイネスより12ポンド(約5.4kg)軽いハンデに恵まれたことについて「ハンデキャップとはそういうものさ。レースはハンデキャップ次第だからね。トップウェイトで中団につけられれば、それもボーナスみたいなものだし」と答えている。