エストレンジが英G3レスターピゴットフィリーズSを圧勝、調教師は凱旋門賞を視野に
2025年06月01日 09:55
英G3レスターピゴットフィリーズステークス(4歳以上牝馬、芝12ハロン)がヘイドック競馬場で現地5月31日に行われ、2番人気のエストレンジが最後方の8番手で直線に入ると、持ったままの手応えで先頭に並んだ残り2ハロンから4馬身1/4差と突き抜けて圧勝した。
1番人気のシャハーは勝ち馬の直前からレースを進めるも2着に終わり、さらに2馬身差の3着には4番人気のコーラスが続いた。
エストレンジはD.オメーラ調教師が管理するナイトオブサンダー産駒の4歳馬でチェヴァリーパークスタッドの所有。デビュー前にJ&T.ゴスデン厩舎から転厩して昨年8月25日に初陣を飾ると、9月の2戦目こそ敗れたものの11月の3戦目でリステッドを勝ち、それ以来となる4歳初戦の今回が重賞初挑戦だった。
英競馬メディア『racingtv.com』によると、チェヴァリーパークスタッドの関係者はエストレンジを凱旋門賞に初期登録しており、オメーラ師は「彼女は馬場が緩くてもこなせるし、今日は良馬場で走り切った。速い馬場状態は避けようと思っているが、プリティポリー(ステークス)のことは考慮に入れている。あるいは、ランカシャーオークスでここに戻ってくるかもしれない。それからはヨークシャーオークスに行って、ロンシャンのことを検討できるようになれば素晴らしいね」と青写真を披露している。
なお、大手ブックメーカー『パディパワー』は凱旋門賞におけるエストレンジの前売りオッズを67倍から33倍台にカットし、『コーラル』は50倍台から26倍としている。
レスターピゴットフィリーズSは昨年にピナクルステークスから改称されており、近年は多数の活躍馬を輩出。2023年に1着のシーシルクロードは秋にG1ロワイヤリュー賞、同3着のポプトロニックも英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスを制したほか、2017年に1着のバティールはG1ヴェルメイユ賞を勝っている。