ベルモントSはKYダービーの上位3頭と変わらず、ソヴリンティが完勝で二冠達成

2025年06月08日 13:19

 米クラシック三冠目のG1ベルモントステークス(3歳、ダート10ハロン)が現地7日にサラトガ競馬場で行われ、ケンタッキーダービー馬ソヴリンティ(2番人気)がプリークネスステークス馬ジャーナリズム(1番人気)を差し切って完勝した。

 レースは4番人気のロドリゲスが逃げて5番人気のクルードが2番手、その後ろの外3番手にジャーナリズム、内4番手にソヴリンティで中間点を通過。第3コーナーからジャーナリズムがスムーズに進出して先行する2頭に並び掛け、その後ろからソヴリンティが追い掛ける形で最終コーナーを回った。

 直線に入ると早々にジャーナリズムが抜け出したが、ソヴリンティもピタリと追撃。残り1ハロン標識でソヴリンティがジャーナリズムを捕らえ、最後の100ヤードから3馬身突き放して決着をつけた。さらに3馬身1/2差の3着には両雄を直後でマークした3番人気のバエザが続き、上位3頭はKYダービーと同じ入線順に。4着のロドリゲスまで人気通りでの決着となった。

 W.モット調教師が管理するイントゥミスチーフ産駒のソヴリンティはKYダービー制覇後にプリークネスSをスキップし、このベルモントSとの連勝で二冠を達成。2歳時のG3ストリートセンスステークス、今年3月のG2ファウンテンオブユースステークスと合わせて重賞4勝目とした。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』などによると、モット師は「KYダービー後に狙ったのがこのレースだし幸いにも非常に上手く行った」「プリークネスSを使わなかったから、負けた日には批判されるであろうこともわかっていたよ。でも、上手く行ったんだ。馬は強かった。ジュニア(アルバラード騎手)は自信満々に乗った。彼が(ソヴリンティを)解き放てば馬が反応し、それで仕事は完了さ」と快勝劇を振り返っている。

 なお、ソヴリンティを所有するゴドルフィンの関係者は、今後の目標として同じ舞台で行われるトラヴァーズステークス(8月23日)を挙げている。