オーストラリアの大種牡馬スニッツェルが安楽死 日本の代表産駒ヤングマンパワーは重賞を3勝

2025年06月11日 17:40

 オーストラリアでリーディングサイヤーに4度輝いた名種牡馬、スニッツェルが11日、23歳でこの世を去った。アローフィールドスタッドが発表した。先週から体調が悪化し、安楽死の処置が取られた。

 同馬は現役時にスプリントG1を制覇。父リダウツチョイス、その父デインヒルに続き、3代連続でオーストラリアのリーディングサイヤーに輝いた。

 アローフィールドスタッドの公式ニュースは「今朝、スニッツェルはアローフィールドで人道的に安楽死となりました。ここはスニッツェルが20年近く暮らし、オーストラリアの生産の歴史において、最も輝かしい種牡馬キャリアを築いた場所です。ここ1週間で急速に体調が悪化し、残された治療法がなかったため、安らかに、そして、尊厳ある別れを告げる決断が下されました。偉大な馬を失っただけでなく、牧場の歴史にとっても重要な章が終わったことになります。サイヤーランキングにおける圧倒的であり、スプリンターとステイヤーを出す万能性があり、繁殖牝馬の父として能力を伝えた彼は最も価値があり、信頼される種牡馬の1頭となりました。スニッツェルの産駒たちは彼の資質を受け継ぎ、偉業が未来へ受け継がれることを確信しています」と追悼している。

 スニッツェルは北半球の日本にもシャトル種牡馬として来日。日本での代表産駒は重賞3勝のヤングマンパワー(現在は種牡馬)。また、現役ではオーストラリア産馬のコスモアディラートが活躍している。

出典:日刊スポーツ