「日本から届いた3億円超のオファーを断った」仏G1降着馬オーナーが暴露!日曜に仏オークス

2025年06月13日 12:45

 G1仏1000ギニーで1位入線したものの、進路妨害で2着降着となった英国馬シーズパーフェクト(牝3、C・フェローズ)のオーナー、バッシャー・ワッツ氏が同馬の購入を持ちかける日本からの高額オファーを断ったと12日、自身のX(旧ツイッター)で暴露し、「レーシングポスト」「アットザレーシズ」など現地メディア電子版が伝えている。

 レーシングポストは「“全然見合わない”。シーズパーフェクトの陣営は夢の牝馬に対する日本からの250万ドル(約3億6250万円)のオファーを拒否した」という見出しで報じた。シーズパーフェクトはバッシャー・ワッツ氏を中心としたシンジケートが所有。ワッツ氏が共有するシンジケート会員38人全員に提案したところ、37人が拒否を即答したという。ワッツ氏は「彼女は私たちの夢だ」と強い口調で語り、購入オファーを出した日本の関係者が誰なのかは明らかにしていない。

 シーズパーフェクトは先月11日に行われたフランスの牝馬クラシック初戦、仏1000ギニー(プールデッセデプーリッシュ)で1位入線したが、直線で1番人気の地元馬ザリガナの進路を妨害したとして、長い審議の末に2着へ降着。その後、ワッツ氏が不満を表明し、陣営がフランスギャロに異議申し立てを行ったものの、最終的に2着降着で確定している。

 シーズパーフェクトは次走について、英国のロイヤルアスコット開催で行われる3歳牝馬のG1、コロネーションS出走も検討していたが(ザリガナは出走予定)、15日にシャンティイ競馬場で行われる仏オークス(ディアヌ賞、G1、芝2100メートル)に向かうことを決断。大手ブックメーカー各社の単勝前売りオッズは3・5倍で、堂々の1番人気となっている。

 仏オークスは12日に枠順が確定し、シーズパーフェクトは12頭立ての7番枠に決まった。ワッツ氏は「フランスへ戻ることにしました。距離がもつかどうかは遅かれ早かれわかると思います。凱旋門賞にも登録していますし、凱旋門賞にも出走できる可能性があるなんて、アンビリーバブルです。彼女のスタイルはフランスの競馬に合っている。彼女がクラシックに挑戦できるのはこれが最後です。前走(1位入線→2着降着)は私たちが望んだ結末にはなりませんでしたが、オーナー全員でフランスに行けたことだけでも素晴らしい経験で、素晴らしい旅でした。また、フランスに戻り、再び“勝利”することを願っています」と意気込みを語っている。

出典:日刊スポーツ