英G1キングチャールズ3世Sは外枠勢が上位独占、アメリカンアフェアが叩き合い制す
2025年06月18日 16:07
英アスコット競馬場で現地17日に行われたG1キングチャールズ3世ステークス(3歳以上、芝5ハロン)は、14番から17番までの枠に並んだ4頭が上位を独占する結果となり、6番人気のアメリカンアフェアが10番人気フロストアットドーンとの叩き合いをクビ差で制した。
出走20頭は馬場の中央から内ラチ側に6頭、スタンド側に14頭と二手に分かれて進み、昨年2着で3番人気のリージョナルが抜群の発馬から外側の集団を先導。少し離れて内に連覇を狙う豪州のアスフォーラ(2番人気)、外側にフロストアットドーン、リージョナルの背後でマークするようにアメリカンアフェアで中間点を通過した。
残り2ハロンを切って集団が一つになっていくと、先頭の構えを見せるアスフォーラにリージョナルが食い下がる。それを外からフロストアットドーンとアメリカンアフェアが叩き合いながらかわし、アメリカンアフェアに軍配が上がった。
さらに1馬身差の3着争いをリージョナルが制し、クビ差の4着には7番人気のスターラストが入線。アスフォーラは最後に失速して5着(同着)、昨年4着で1番人気のビリービングは内ラチ側の集団から伸びを欠き11着に沈んだ。
アメリカンアフェアはJ.ゴールディ調教師が管理するワシントンディーシー(父ゾファニー)産駒の5歳セン馬でG1初制覇。3歳の2023年5月に3戦目で勝ち上がってからはハンデ戦ばかりに出走して計6勝し、前走のG2テンプルステークス(5着)が重賞初挑戦だった。
英競馬メディア『racingpost.com』によると、スコットランドのラナークシャーに拠点を置き、1995年に開業したJ.ゴールディ調教師にとって、これがロイヤルアスコット開催での初勝利。同じく2010年のキングジョージ5世ハンデキャップ以来となる勝利を手にしたP.マルレナン騎手は「私は月曜から金曜まで北部で乗っている騎手だから、ここに来て、騎乗することはスペシャルなんだ。G1を勝つなんて、我々にはオリンピックさ。ライアン・ムーアやクリストフ・スミヨン、ウィリアム・ビュイックといった世界最高の騎手たちと一緒に乗るなんてね。最高の馬に調教師、オーナーたちが皆ここにいる、ビッグステージさ」「私は43歳になったけど、ロイヤルアスコット開催で勝った前回は髪が真っ黒だったからね!」と喜びを爆発させている。