フィールドオブゴールド、英G1セントジェームズパレスSで2000ギニー馬対決に圧勝
2025年06月18日 16:09
欧州3歳マイル王決定戦のG1セントジェームズパレスステークス(牡馬、芝8ハロン)が現地17日にアスコット競馬場で行われ、直線半ばから抜け出した愛2000ギニー馬で1番人気のフィールドオブゴールドが、2着の仏2000ギニー馬アンリマティス(2番人気タイ)に3馬身1/2差をつけて圧勝した。
わずか7頭立てのレースはフィールドオブゴールドとアンリマティスのペースメーカーが先頭に並んで飛ばし、フィールドオブゴールドとアンリマティス、道悪の英ダービーを回避してこちらに回った英2000ギニー馬ルーリングコート(2番人気タイ)の3頭が後方を固めて中間点を通過した。
最終コーナーで行きっぷりが今ひとつなルーリングコートを横目に、フィールドオブゴールドは外の馬を弾くような勢いで馬群の中から直線に入り、持ったままの手応えで先頭に並ぶと残り2ハロンからスパート。あっという間にリードを開いて決着をつけた。
勝ち馬を終始マークして進んだアンリマティスが2着を確保し、ルーリングコートは馬群の中で追いづらい面もあるなど、さらに3馬身3/4差の3着に終わった。
フィールドオブゴールドはJ&T.ゴスデン調教師が管理するキングマン産駒。1番人気に推された英2000ギニーでルーリングコートの2着に敗れるも、前走の愛2000ギニーではC.キーン騎手に鞍上を替えて巻き返しに成功し、この勝利で通算2度目のG1制覇(重賞4勝目)とした。
ジョン・ゴスデン師は英競馬メディア『attheraces.com』などに対し、英2000ギニーでの敗戦から愛2000ギニー、セントジェームズパレスSを連勝したフィールドオブゴールドと父キングマンを「この父にしてこの子ありだね」と喜ぶ一方で「アイルランド(2000ギニー)へ行くプランは全くなかったんだ。彼はトライアルから二つのギニー、そして今回と多くレースした。まだシーズンの半分も来てないのにね」「彼にひと息入れさせてからサセックス(ステークス)へ行くかもしれないけど様子を見るよ。アイルランドに行ってなければ、エクリプス(ステークス)へ行きたいところだったけど」とコメントしている。
なお、先週からジャドモントの主戦に抜てきされ、花形開催でさっそく結果を出したキーン騎手は「彼は疑いなくボクが乗ってきた馬でベストだ。次は同じ勝負服のシスキンかな。でも、この子のレベルが上回っているし、とてもスペシャルさ」とフィールドオブゴールドを絶賛している。