独ダービーは伏兵ホーホケーニヒが制す、見習い女性騎手が歴史的快挙
2025年07月07日 12:55
現地6日、独ハンブルク競馬場でG1独ダービー(3歳牡馬・牝馬、芝2400m)が行われ、N.バルトロメイ騎乗の伏兵ホーホケーニヒが鮮やかな差し切り勝ちを見せた。
序盤は最後方近くからとなったホーホケーニヒは、中盤で内ラチ沿いにややポジションを上げるも馬群に包まれて窮屈な位置取りに。最後の直線に入ると横一杯に広がった馬群の内側の集団をかわすように中央寄りへ持ち出してスパートし、ゴール寸前でイギリスからの遠征馬コンバージェントを差し切った(短アタマ差)。
Y.アルメンレーダー厩舎のホーホケーニヒはロミタス系ポリッシュヴルカーノ産駒。前哨戦のG2シュパルカッセケルンボンウニオンレネン2着から巻き返してのクラシック制覇となった。
1979年まで女性の騎乗が禁止されていた独ダービーを初めて制した女性ジョッキーとなったバルトロメイ騎手はこれが通算50勝目。1916年にアモリーノで勝利したO.シュミット騎手以来109年ぶりに独ダービーを勝った見習いジョッキーともなった。
快挙達成のバルトロメイ騎手は「まだ自分が本当に勝ったという実感がわきません」と競馬メディア『Thoroughbred Daily News』にコメント。「(ダービー制覇は)本当に素晴らしいこと。みなさんからたくさんの応援を頂いたのでなおさらです」と満面の笑顔を浮かべた。
オーナーのS.クローバーリーフ氏は現役馬を2頭しか所有しておらず、ブリーダーのM.ルーエル氏は写真家。アルメンレーダー調教師は独ダービー初制覇に「言葉が出ない」と感極まった様子を見せ、「このようなレースを勝つには大変な努力が必要。ブリーダーのルーエル夫妻には心から感謝する」と語った。