ファルマスS、シンデレラズドリームが欧州でG1初制覇

2025年07月12日 10:50

 現地11日、英ニューマーケット競馬場でG1ファルマスステークス(3歳以上牝馬、芝8ハロン)が行われ、W.ビュイック騎乗のシンデレラズドリームが1番人気の3歳馬ジャニュアリーに競り勝った。

 道中はほぼ一団の馬群の5番手でレースを進めたシンデレラズドリームは、各馬が横一線となった終盤の勝負どころでやや遅れてスパート。馬場の中央寄りからラチ沿いに斜行しながらジャニュアリーに馬体を併せに行き、最後は半馬身差の勝利を収めた。

 3着はさらに1馬身3/4差でクリムゾンアドヴォケート。昨年の英1000ギニー馬エルマルカは4着までだった。

 シンデレラズドリームはゴドルフィン所有でC.アップルビー調教師が管理するシャマーダル産駒の4歳馬。昨年は米遠征でG1ベルモントオークス1着、G1ブリーダーズカップフィリー&メアターフ2着などの結果を残し、今年は前走の英G2デュークオブケンブリッジステークスでクリムゾンアドヴォケートの2着に敗れていたものの、G1の舞台で借りを返した。

 競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、アップルビー師は「昨年はBCフィリー&メアターフで敗れたのが本当に悔しかったので、もう一度挑戦してみる」とコメント。「欧州でのG1制覇は彼女に相応しい結果だ。BCの前に昨年のような遠征はしたくないので、(現地31日の英G1)ナッソーステークスに出るのも選択肢のひとつだ」と語った。