ミニーホークが愛オークスを完勝、英オークスとのダブル制覇は史上16頭目
2025年07月20日 09:03
G1愛オークス(3歳牝馬、芝12ハロン)が現地19日にカラ競馬場で行われ、単勝1.1倍の圧倒的支持を集めたミニーホークが3番手をキープすると、直前から手応え良く抜け出す構えの2番人気ウィーマイトテイクドロングウェイをねじ伏せるように差し切った(1馬身1/4差)。
最内のミニーホークはゲートを決めるとペースメーカーの僚馬アイランドホッピング(3番人気)を先に行かせ、3、4馬身ほど後ろの3番手に控えて中間点を通過。2番手にはウィーマイトテイクドロングウェイが上がり、直線の残り2ハロン標識では持ったままの手応えでアイランドホッピングに並びかけた。
これに対して追撃態勢のミニーホークはR.ムーア騎手の手が激しく動いて苦しいかに見えたが、追いくらべになると地力の違いを見せつけるように伸び勝ち、最後の100ヤードからウィーマイトテイクドロングウェイを突き放してゴール。さらに2馬身1/2差の3着にアイランドホッピングが粘り込んだ。
A.オブライエン調教師が管理するフランケル産駒のミニーホークは、史上16頭目となる英オークスとのダブル制覇で2度目のG1制覇。オブライエン師は愛オークスを通算8勝目で、管理馬での英愛オークス両制覇はアレクサンドローヴァ(2006年)、スノーフォール(2021年)に続く3頭目としている。
英競馬メディア『racingtv.com』などによると、大手ブックメーカー『パディパワー』はヨークシャーオークスにおけるミニーホークの前売りオッズを3倍の1番人気、凱旋門賞では11倍で1番人気タイとした。
オブライエン師は「ボス(J.マグナー氏)がライアン(ムーア騎手)に彼女とどこへ行くべきか尋ねたら、彼はヨークシャーオークスと答えていた。ボスは“ひと息入れてから凱旋門賞へ向けてヴェルメイユ賞というのはどうか”とも言っていたよ」「彼女にとって今日は凄く楽なレースだった。テンポがそれほど速くなかったから、回復は早いはずさ。来週かその辺りでハッキリすると思うけど、その2つが選択肢になる」
「彼女を見ていると、恐らくヨークは合うだろうね。彼女はストライドが大きいし、トラックも平坦だから。ボスがデリック(スミス氏)やマイケル(テイバー氏)と決めるさ」とレース後のインタビューに答えている。