米G1ハスケルSはジャーナリズムが人気に応える、プリークネスSのゴール前を再現

2025年07月20日 15:42

 米G1ハスケルステークス(3歳、ダート9ハロン)が現地19日にモンマスパーク競馬場で行われ、後方2番手を追走した1番人気のジャーナリズムが直線で先に抜け出した2頭を追い上げると、ゴール前でまとめて差し切り貫禄勝ちした。

 ジャーナリズムは出足が今ひとつで序盤は馬群からやや離される格好。向正面の半マイル地点で先頭から4馬身ほどの位置まで挽回すると、そのまま馬群の外を通って位置を上げ続け、自身の前方で3番手追走のゴールオリエンテッド(2番人気)、5番手の3番人気ゴスジャーを追い掛けながらコーナーを回った。

 直線入口からゴールオリエンテッドとゴスジャーが馬体を併せて抜け出す一方、最終コーナーで1馬身差まで迫っていたジャーナリズムはやや離されてしまう。それでも地力を示すようにもうひと伸び利かせ、最後の二完歩ほどで2頭を差し切り。1/2馬身差の2着にゴスジャー、さらにクビ差の3着にゴールオリエンテッドが続いた。

 M.マッカーシー調教師が管理するジャーナリズムはカーリン産駒の牡馬。4月のサンタアニタダービー勝ちから三冠戦に挑んで完走し、今回は二冠目のプリークネスステークスに続く3度目のG1制覇(重賞5勝目)とした。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、マッカーシー師は「彼は別の動物だ、私は彼が直線でもずっと同じ脚色だったから少し心配していたが、彼は決然たる物を見せてくれた」とジャーナリズムの勝負根性を絶賛。プリークネスSに続いてジャーナリズムに惜敗したゴスジャーのB.ウォルシュ調教師は「(L.サエス騎手は)ファンタスティックな騎乗だったが、我々はまたしても非常に強い馬に捕まった」「ルイスは適切なタイミングで動いたし、正しく乗って少しだけ捕らえられてしまった。ゴスジャーは自分のレースをした。あれ以上は求められない」と勝ち馬に脱帽している。

 なお、ジャーナリズムの今後についてマッカーシー師は、トラヴァーズステークスでソヴリンティとのライバル対決を実現させるかを含め、全て選択肢と述べるに留まっている。