スコティッシュラッシーがCCAオークスで圧巻の逃げ切り、昨年2歳女王に15馬身半差
2025年07月20日 15:47
米サラトガ競馬場で現地19日に行われたG1コーチングクラブアメリカンオークス(3歳牝馬、ダート9ハロン)は、2番人気のスコティッシュラッシーが昨年の2歳女王イマーシブ(1番人気)との先行争いを制して主導権を握ると、第3コーナーから15馬身1/2差を開く圧巻の逃げ切りを決めた。
わずか4頭立てのレースはイマーシブとスコティッシュラッシーが競るように最初のコーナーに入り、スコティッシュラッシーが譲らずハナを取り切って向正面に入る。イマーシブは1馬身ほどの2番手で追い掛けるも、第3コーナーからのペースアップでスコティッシュラッシーが労せずリードを広げはじめ、そのまま追われることなく独走した。
イマーシブは最終コーナーで4番人気のドライパウダーに捕まりかけるも、そこから踏ん張って2着を確保。ドライパウダーはさらに6馬身の3着でゴールした。
スコティッシュラッシーはJ.アブレイユ調教師が管理するマッキンジー産駒で、日本人の吉田直哉氏が社主のウィンチェスターファームによる生産。これがデビュー2戦目の昨年10月に制したG1フリゼットステークス以来となる白星で、11月のブリーダーズカップジュベナイルフィリーズ4着後はケンタッキーオークスの前日に復帰し、前走のエイコーンステークスともども3着だった。
米競馬メディア『drf.com』によると、アブレイユ師は「(半マイル通過)48秒を見たとき“これで安心だ”と言ったんだ。直線に入ってくる際には、私は泣きながら階段を下りていた。向正面で少し追い掛けられた(そして抜かれなかった)とき“もう負けるわけがない”とね。引き離して、それで終わりさ」と早い段階で勝利を確信していたことを明かしている。
なお、アブレイユ師はスコティッシュラッシーを8月16日のG1アラバマステークスに向かわせるか1週間ほど様子を見るとコメントしている。