英G1サセックスSで大波乱、前走27着で単勝151倍のキラートが大金星

2025年07月31日 12:30

 現地30日、英グッドウッド競馬場でG1サセックスステークス(芝8ハロン)が行われ、単勝151倍の超大穴キラートがまさかの大金星を挙げた。

 キラートは同じジャドモント所有の本命馬フィールドオブゴールドのペースメーカーとしてハナを主張。道中で何度も鞍上のR.キングスコート騎手が後方を振り返りながらレースを牽引する。

 途中からはA.オブライエン厩舎のラビットであるセレンゲティに先頭を譲ったが、3番手以下は大きく離す展開。そのまま最後の直線に入ると、残り2ハロン過ぎでセレンゲティに並びかけてスパートしたキラートが先頭に抜け出し、最後はロザリオンに迫られたもののクビ差で凌ぎ切った。

 3着はさらに2馬身1/4差でアンリマティス。1番人気に推されていたフィールドオブゴールドは後方から伸び切れず、勝ち馬から3馬身3/4差の4着に終わった。

 R.ベケット厩舎のキラートはショーケーシング産駒の4歳セン馬。これまで重賞を走ったことがなく、前走のハンデ戦は27着と全く実績がなかったが、強豪ぞろいのG1初挑戦で大波乱を巻き起こした。

 この結果にはキングスコート騎手も「本当に非現実的だ」と競馬メディア『Thoroughbred Daily News』にコメント。一方でジャドモントの欧州レーシングマネージャーであるB.マホン氏は「ラルフ(ベケット調教師)は事前に、この馬はすごい走りをするだろう。3着以内はあると言っていた。実は彼は今年の初めにはこのレースに出したいと言っていたんだ。私の理性は何を馬鹿げたことをと言っていたが、最終的にはキラートを追加登録せざるを得なかった」と語った。